夏休みも近い一学期の昼休み、クラスの雰囲気に馴染めずに校舎裏にある吹き溜まりで一人寂しく弁当を食べていると、自分と同じ清掃委員の今までろくに話したこともない凛とした無口な女子が通りがかり、コソコソしている所を見つかった気まずさと驚きで動揺しつつも彼女の手を見るとなんとそこにはタバコの箱が握られており、思わず指摘すると彼女は「君も吸う?」と差し出してきて、自分も吸いたくなってその一個を貰って、火をつけて、一緒に煙を吐き出し、二人で「苦いね」と言い合い、その日から卒業する日まで彼女との小さな秘密を分かち合いたい